
こんにちは!
坂本工業総務部、採用担当の平木です。
当社では求職者や坂本工業に興味を持ってくださった方に向けて、ブログでの情報発信をしています。
今回は生産管理部でケレンと塗装業務を担当しながら、ベトナムから来ている技能実習生の育成も担当している三田村さんと、三田村さんのもとで塗装業務に従事しているベトナム人のダットさんに話を聞きました。
三田村さんには外国人実習生とともに働く日常や楽しさ、難しさを、ダットさんには部署の雰囲気や三田村さんとの関係、日本で働くことの大変さなど、2人の「ホンネ」をたくさん聞きました!
対談メンバー

聞き手
平木 基裕
総務部 部長 採用担当

回答者
三田村 亨
生産管理部
2017年入社

回答者
ド スアン ダット
生産管理部 技能実習生
2024年入社 ベトナム出身
「怒るけど、見放さん」現場のお父さんとして
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平木:こんにちは。今回は、坂本工業でベトナム人実習生の育成も担当している三田村さんと、入社1年目のダットさんにお話をうかがいます。
三田村:よろしくお願いします。
ダット:よろしくお願いします!
平木:ダットさんは入社当時から、気持ちいい挨拶をしてくれますよね。ではまず、お二人の所属や役割から教えてください。
三田村:私は生産管理部で、ケレンと塗装を担当しています。仕事の段取りや若い子たちの育成もしています。
ダット:僕は2024年にベトナムから日本へ来て坂本工業に入社しました。今は三田村さんの部署で、ケレンと塗装を勉強しています。
平木:三田村さんが実習生の育成を担当されたのは、どういう経緯だったんでしょうか?
三田村:最初は私の親方が定年で退職することになって、私が仕事を引き継いだんです。その頃、私の塗装作業を見ていた実習生が自主的に「塗装がしたい!」と言って一緒にやるようになって、自然と教えるようになっていきました。
平木:自然発生的に“お父さん”になったんですね(笑)
三田村:そうですね(笑)。だんだんと若い実習生を育てるのが自分の役割になりました。
ダット:ほんとうにお父さんみたいです!
三田村:実際にベトナムにいるダットのお父さんと同い年なんですよ(笑)
空いた時間はつくらない!苦痛な「暇」をコントロール
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平木:実際の1日の流れを教えてもらえますか?
三田村:基本的に前日に翌日の段取りをしておいて、朝礼が終わったらすぐに実習生たちが動けるようにしています。
平木:すぐに作業に入れるように?
三田村:そうですね。暇な時間があると、みんな手持ち無沙汰になってしまうんです。
ダット:遊んでたら怒られます(笑)
三田村:彼らは仕事があれば集中して動けるんですが、「仕事がない時間は辛い」って言うんですよね。仕事が途切れないようにすることも、私の大切な役割です。
平木:確かに、何もしない時間が長いと気持ちもだれてしまいますよね。
三田村:だから長く暇な時間が続かないように掃除の指示を出したり、次の準備をしておくようにしてます。
ダット:三田村さんがね、次の仕事これですって言いますね(笑)
平木:実習生に仕事を教えるときに、どんなことに気をつけていますか?
三田村:来日して日が浅い実習生は特に、言葉を理解することが難しいので、ゆっくり、ジェスチャーも使って教えてます。でもそれだけでなく、周りのベトナム人の先輩が通訳してくれることも多いです。
平木:助け合いの文化ができてるんですね。
三田村:そうです。自分が覚えた仕事を後輩に教えるサイクルができていますね。
平木:厳しくされることもありますか?
三田村:安全や品質に関わることは厳しく言いますね。
ダット:三田村さん、危ないときは怒ります。
三田村:必要なところは厳しく。だけど仕事がないときなんかは、ちょっと冗談言ったりしながら、緩めるところも作っています。
平木:そういうバランスが信頼につながってるんですね。ダットさんから見て、三田村さんはどんな人ですか?
ダット:怖いときもあるけど、好きです。一番楽しいのは、おもしろい話をして笑うとき。
三田村:三田村はうるさいか?
ダット:うるさくないよ!(笑)
三田村:現場では、教えたことができていれば余計な口出しはしないようにしています。
平木:きちんと教えて、信頼して任せているんですね。
三田村:技能実習生は基本的にはまじめで器用です。いかに手持ち無沙汰にさせないかが調整のしどころですね。
日本の生活、寮の暮らしと日常の楽しみ。時には怒られることも
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平木:寮ではどんなふうに過ごしていますか?
ダット:実習生は同じ寮に住んでいます。部屋は別々ですが、遊びに行くこともありますよ。
平木:仲がいいんですね。
ダット:はい、楽しいです!
平木:休みの日はどこか出かけたりも?
ダット:はい、イオンに行ったり、友達に会いに行ったりします。
三田村:彼女もいるらしいですよ(笑)
ダット:はい(笑)ベトナム人の彼女です。SNSで知り合いました。かわいいよ。
平木:すごい行動力ですね!
三田村:彼らのネットワークには驚かされますよ。いろんな情報を知っています。それも日本で楽しく快適に過ごすためには必要なんでしょうね。
平木:当社でも、本当に早く職場になじんでいますよね。ダットさん、三田村さんに怒られたことはありますか?
ダット:旧正月の日にお酒を飲みすぎて、次の日実習生3人で休みました。それが一番怒られました。
三田村:あれはほんまに怒ったな(笑)。「次の日も仕事をする覚悟で飲め」って話をしました。
平木:他にも怒られたことは?
ダット:仕事中に仲間としゃべってばかりいると怒られます。
三田村:だらける気持ちは分かるけど、仕事があるときはちゃんと集中する。それが基本であることは変えません。
職場は仲間と成長する場所。次期班長への期待と育成
平木:三田村さんは、ダットさんにどんなことを期待されていますか?
三田村:僕の代わりにある程度の段取りができるようになってほしいです。まだ周りが見えてないけど、素直でまじめ。頭も悪くない。
ダット:頭、悪くない?
三田村:ダット頭いいよ(笑)
平木:班長になれるポテンシャルはありますか?
三田村:あると思います。でもベトナム人の中にも上下関係や年功序列があるから、それも尊重しながら育成しています。
平木:文化の違いが出るところですね。
三田村:彼らのコミュニティのルールも守ってあげないと、職場に居づらくなります。そこを配慮するのは私の仕事だと思っています。
平木:今回は技能実習生のダットさんとのお話を伺ってきました。若手を育てていくことは大変ですけど、お話を聞いているとやりがいも、喜びも大きな仕事ですよね。
三田村:本当にそうなんですよ。朝、全員そろっていると嬉しくなります。毎日笑って仕事できること、それが仕事をしていて、そして若いスタッフと関わっていて一番うれしいことです。
ダット:坂本工業で働くのが好きです。ここでもっと頑張って、いつかはベトナムで日本の企業と仕事ができるようになりたいです。
三田村:今、この部署では若手の大半がベトナムの技能実習生ですが、新しく迎えるスタッフが夢や目標を叶えられるように、これからも厳しく、楽しくサポートしていこうと思っています。
平木:お二人の信頼関係が伝わってきました。今日は本当にありがとうございました!
三田村:こちらこそ、ありがとうございました。
ダット:ありがとうございました!

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